GitHubは2026年11月6日、Slack・Microsoft Teamsから利用する「@GitHub」の一般提供を発表しました。チームの会話をもとに、不具合の調査、課題の登録、コードの変更、変更案の提出まで進められる連携です。GitHub公式発表
事業担当者が伝えた「この画面が使いづらい」「ここでエラーになる」という話を、開発作業につなげる用途が考えられます。導入時には、誰が変更を依頼できるか、会話のどこまでがAIに渡るか、誰が結果を確認するかを決めておきたい機能です。

会話から変更案を作り、人が確認する流れの概念イラストです。実際のSlack・TeamsやGitHubの画面ではありません。
会話から調査・実装・変更案の確認へ
SlackやTeamsで「@GitHub」に依頼すると、会話の内容を踏まえて開発作業を進められます。課題を記録するIssueや、コードの変更案を確認・承認するプルリクエストの作成も対象です。
今回の発表では、TeamsのCanvasで実装計画、コードの変更内容、プレビューを会話と並べて確認できることも紹介しています。担当者同士で意見を加えながら、同じ変更案を検討する使い方です。既存連携の一般提供と改善の発表なので、Slack・Teamsからの開発支援が今回初めて登場したという意味ではありません。発表内容
たとえば、社内ツールの利用者がエラーの再現手順を説明し、開発担当が対象のコードを指定して調査を依頼する流れが考えられます。要望を別の画面へ転記する負担を減らし、利用者と開発者が前提をすり合わせやすくなる可能性があります。これは活用例であり、作業時間の削減効果を検証した結果ではありません。
Slackは有料Copilotとリポジトリの権限が必要
Slackの公式手順では、GitHubアカウント、アプリを導入できるSlack環境に加え、Copilot cloud agentの利用に有料Copilotプランが必要です。リポジトリは、ソースコードや変更履歴を管理する場所です。作業を開始・指示するには、選択したすべてのリポジトリへの書き込み権限が求められます。
組織や企業経由の契約では、管理者が「Copilot in the cloud」を無効にしている場合もあります。普段SlackとGitHubを使っているだけで、そのまま全員が利用できるとは限りません。Slack連携の前提条件
Teamsは管理者の設定も確認
Teamsの公式案内では、Microsoft 365管理者によるGitHubアプリの許可と、会話の内容をアプリが利用するためのRSC(リソース固有の同意)の有効化が示されています。GitHub側では、利用組織のCopilot cloud agent・cloud sandboxの設定と、利用者へのCopilotライセンス割り当てを確認する必要があります。
会話に参加している全員が、コードの変更を承認できるわけではありません。変更の承認や取り込みには、リポジトリの権限と既存の承認ルールが適用されます。Teams公式案内
本記事では各組織での導入・動作確認は行っていません。追加利用分の料金や利用枠も一律には示さず、導入前に自社の契約と最新の料金案内を確認する前提としています。
スレッド全体がAIの判断材料になる
Slackの公式ドキュメントは、「@GitHub」を呼び出すとスレッド全体を文脈として取り込み、その内容が生成物に保存されると説明しています。Teamsの案内も、スレッド全体が利用され、Issueやプルリクエストなどの作成に使われるとしています。Slackの情報の扱い/Teamsの情報の扱い
業務上の相談には、顧客名、問い合わせ内容、社内事情が混ざることがあります。AIを呼び出す前に、その会話を開発用の記録へ残してよいか、生成先のIssueやプルリクエストを誰が読めるかを確認しましょう。必要な情報だけを整理した新しいスレッドから始めると、依頼の範囲も明確になります。
最初は小さな改善で、確認の流れまで試す
導入を検討するなら、まずは影響範囲が小さく、担当者が結果を確認できる作業を一つ選ぶのがよいでしょう。
- 事業担当者:期待する動作、再現手順、変更してほしくない点を整理する。
- 開発担当者:対象リポジトリ、テスト方法、変更案の確認・承認者を決める。
- 管理者:会話の情報、アプリの権限、利用枠や費用の管理方法を確認する。
AIが作成した変更案も、人によるレビューとテストの対象です。会話から依頼できる手軽さと、変更を本番に反映する判断を分けて運用すると、チームで試しやすくなります。
情報確認日:2026年11月7日。提供条件や管理設定は変更される場合があります。