使えるねっとは2026年11月7日、契約管理・サービス購入用の「使えるポータル」で顧客情報の漏えいが判明したと発表しました。一部の共有サーバーでは、不正アクセスへの対処として過去のバックアップから復元したため、最近のサイト更新データやメールも失われています。
利用している事業者は、情報漏えいへの対応と、自社のサイトやメールに欠けたデータがないかの確認を並行して進める必要があります。この記事は11月8日に確認した公式発表に基づきます。
ポータル、VPS、共有サーバーで状況が異なる
公式発表では、11月6日のサーバー異常をきっかけに調査を開始したとしています。対象ごとの状況は次のとおりです。
- 使えるポータル:顧客情報の漏えいを確認。情報の項目や取得された範囲は調査中です。ポータルではクレジットカード情報を保管しておらず、そこからのカード情報流出はないとしています。
- VPS(仮想サーバー):不正アクセスが確認された収容機に関連する127件を調査中です。127件すべてで内部への侵入やデータ漏えいを確認した、という意味ではありません。
- 共有サーバー:一部で不正アクセスを確認。データが閲覧・取得された可能性や範囲を調査しています。
共有サーバーの復元には11月2日時点のバックアップを使用し、その取得後から11月7日早朝までのサイト更新等と送受信メールが失われたと説明しています。全サービス・全契約者への同一の被害を示す発表ではありません。使えるねっとの公式発表
利用者はログイン情報を再設定する
同社はポータルのパスワードをリセットし、利用者にパスワードと二要素認証の再設定を求めています。同じパスワードを使っていた別サービス、とくにメールについても変更を呼びかけています。公式サイトをブックマークなどから開き、案内に従って対応してください。
不審なメールのリンクからログインし直したり、パスワードや認証コードを返信したりしないよう注意が必要です。公式の利用者向け案内
サイトが表示されても、更新内容が戻っていることがある
バックアップからの復元は、保存した時点へデータを戻す作業です。ページが開けるようになっても、その後に変更した内容までそろっているとは限りません。
以下は公式が個別の被害を確認した項目ではなく、運営者が自社の状況を確かめるための確認例です。
- 契約と対象範囲を確かめる
サーバーを制作会社に任せている場合は、使えるねっとを利用しているか、自社サイトやメールが今回の対象かを確認します。契約管理ポータルと、実際のサイト・メールの保管先を分けて聞くと整理しやすくなります。 - 更新した内容と現在の表示を照合する
該当期間に変更した価格、営業時間、お知らせ、掲載資料などを、担当者の作業記録や手元の元データと比べます。 - メールと対応中の案件を点検する
該当期間の受注・問い合わせ・見積もりについて、端末に残っているメールや別の業務記録と照合し、対応漏れがないかを確認します。手元にあるデータは、復旧作業を依頼する前に保全しておきます。 - 追加の復元は保守担当者と相談する
独自に上書きすると、現在のデータや調査に必要な記録を失うおそれがあります。別のバックアップの有無、戻せる範囲、作業前に残すデータを確認してから進めます。
まだ分かっていないこと
侵入経路・発生期間、ポータルで取得された情報の詳細、各サーバーへの影響は調査が続いています。別の日付に公表された脆弱性や障害と、今回の侵入原因を結び付けて断定することはできません。
利用者向けの追加対応や対象範囲は更新される可能性があります。公式発表と個別案内を確認し、情報の種類に応じた対処は個人情報が漏れたらどうする?も参考にしてください。
